2018年03月10日

佐和子の場合

木下佐和子は、高校2年生。

同級生に大崎博がいる。
かれは、成績も優秀だが、反抗期なのか、徹底的に先生の言う事は聞かない。
万引きをして、補導歴もある。職員室で暴れて、無茶苦茶にしたこともある。
停学も何回もあり、学校でも要注意人物に挙げられている。


しかし、不思議なことに成績だけは、トップクラスで、問題用紙を盗んでいるのではないかとの噂も立つくらいだ。
そんな大崎に佐和子は、惹かれている。何故だかわからないけど、ほっておけない。
「大崎君、何か不満でもあるの。」
「ああ不満だらけさ。自分自身の存在も腹が立つ。」
「学校では、センコウが、あれもダメ、これもダメ、静かに授業を受けろ。」
「うざいんだよ。家では、母親が、がみがみ毎日うるせーんだよ。」
「でも一番腹立つのが、こんな環境から抜け出せない俺なんだ。」
話を聞くうちに根っからのワルではない事に気づいた。
むしろ、純なのだ。純情すぎて、世の中のリズムに合わないのだ。
彼は、病んでいる。佐和子は思った。


タバコを吸っているのが見つかって、博は停学になっている。
佐和子は毎日、博の為にノートを彼の家に届けた。
いつも彼は、いなかった。友達にA大学の先輩がいる。
そこで、二人で遊んでいる。
隣の街でライブをしているらしい。と母親に教えてもらった。
佐和子は、隣の街に行った。佐和子たちが住んでいる町よりはるかに大きい。
すぐに、分かった。駅前の広場で音楽が聞こえる。
そっと近づくと、大勢の人だかりが出来ていた。
輪の中心に博ともう一人いた。
「彼が友達か。」佐和子は、思った。
博は、歌が上手だった。曲も彼女の心を捉えた。彼のこころの叫びだった。


停学がとけて1日目、博は2時限目からいなくなっていた。
居場所は、大体見当ついている。
以前彼に教えてもらった。体育館の裏か、屋上の高架タンク置き場の中のどちらかだ。
佐和子は、屋上に行って見た。最上階の階段室の上に高架タンクが置いてある。
佐和子は、一旦屋上に出て、階段室の建物の周りを廻った。点検用の梯子があった。
おそるおそる上った。覗いたら、博がタバコを吸いながら本を読んでいた。
中は、周囲高さ2mくらいの塀になっていて、人が立っても見えない絶好の隠れ場だ。
内側にも梯子がついていた。佐和子はゆっくりと下りた。
「何しに来た。」博は眩しそうに佐和子を見上げた。
「何しにじゃないわよ。こんなとこでさぼって。」
「さぼってなにが悪い。俺は俺のやりたいようにやるだけさ。」
「博、好き。」佐和子も自分でも何言ってるんだろうと思った。
いきなり博が、佐和子に覆いかぶさった。佐和子の処女は学校の屋上で喪った。
それから3回セックスをした。彼のセックスは自分の感情をぶつけるかのようだった。
佐和子もだんだん気持ちよくなっていった。

それから、毎日二人はここでセックスをするようになった。
「俺この町出ようと思うんだ。佐和子も来るか。」
佐和子は頷いた。
「じゃ11時、佐和子の家の近くのコンビニで。」


「高校生のセックス」の画像検索結果

「そのバイクどうしたの?」

「盗んだんだよ。」
「えっ窃盗じゃん。」
「へへぇ。さっ後ろに乗りなよ。」
彼は、バイクを走らせた。猛スピードで飛ばした。
「怖いー」
「しっかり捕まれよ。」
彼の背中にしがみ付いた。広く感じた。恐怖感が消えた。
空を飛んでいる感覚になった。このままどこまでも行きたい。と思った。
山道に入った。カーブが右へ左へ連続した。
「危ないよー。」
「大丈夫だよ。心配すんな。」
次の瞬間ヘッドライトが目のまえに迫った。
ブレーキの激しい音がした。


Masayuki Simomura 作

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2018年03月09日のつぶやき




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